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テクニカル・データ

あらすじ  

タイトル:        La lengua de las mariposas                                 (邦題:蝶の舌)

監督:            ホセ・ルイス・クエルダ

スペイン公開: 1999年

制作会社:       Sogecine S.A, Las producciones                          del escorpión S.L

キャスト:        フェルナンド・フェルナン・ゴメス

                    マヌエル・ロサノ、ウシア・ブランコ

                    ゴンサロ ・マルティン・ウリアルテ

                    アレクシス・デ・ロス・サントス

                    トマル・ノバス、ギジェルモ・トレド

                    エレナ・フェルナンデス、ヘスス・カス                         テホン、タタン、ロベルト・ビダル                             ミラグロス・ヒメネス、セルソ・ブガジョ

                    トゥチョ・ラガラス、セルソ・パラダ

                    ショセ・マヌエル・オリビエラ<ピコ>

                    ララ・ロペス、アルベルト・カストロ

                    ディエゴ・ビダル、マヌエル・ピネェイロ

                    アルフォンソ・シッド、マヌエル・セアラ

     

 ホセ・ラモン・ビエイラ、アントニオ・ペレス

 ドゥアルド・ゴメス、エバ・マリア・フェェルナンデス

  リ・マンサノ、ホセ・F・エクスポリオ、ゴルフォ

ジャンル:       ドラマ

時間:            95分

言語:            スペイン語

撮影日程:     1998年6月29日~1998月8月14日

受賞:            ゴヤ賞  脚色賞( 1999)

1936年、ある小さなガリシアの村で、8歳の少年モンチョは、喘息で1年遅れて小学校に入学する。 その時から、彼の友人ロケや独特な先生(フェルナンド・フェルナン‐ゴメス)によって知や人生についての学びが始まる。

先生は、ジャガイモの原産地や蝶の舌が渦巻き状である必要性といった様々な知識を教え込む。

しかし、7月18日に全てが壊れる。新しい体制のもと、これまで教わってきた価値観や方針は崩れ、先生と教え子の間の関係が断ち切られる。

アジャリス市全体が映画撮影スタジオに。

アジャリス市全体が映画撮影スタジオに。

アジャリス市全体が、この映画の撮影のためにひと肌脱いだ。この地域の大勢の子供たちがエキストラとして参加し、中には役をもらって演じた子もいた。

最初のビートシート(物語の内容を書込むチェックリスト)

最初のビートシート(物語の内容を書込むチェックリスト)

アスコナ、監督のクエルダとリバス3人の間で行われた最初のビートシートの仕事はアジャリスで行われ、アジャリス市役所は、彼らの仕事場として昔のユダヤ人街にある家を提供した。

アウロラ

アウロラ

アウロラ役を演じた女の子の名前は、ララ・ロペス・シルバ。わずか8歳でスクリーンデビューを果たしたが、それ以前に演技の経験などはなかった。ホセ・ルイス・クエルダ監督はオレンセ県にあるいくつもの小学校を訪問、数多くのインタビュー等を行い彼女を選出した。

霧のサクソフォン

霧のサクソフォン

一般的に、蝶の舌の脚本ではあるが、この映画ではマヌエル・リバスのいくつか他の物語を脚色している。たとえば、モンチョの兄、アンドレスの役柄とモンチョの義理の姉にあたるカルミニャの役柄に『霧のサクソフォン』の物語いくつか交差している。

蝶が飛ばない

蝶が飛ばない

映画の元となる小説を書いた作家マヌエル・リバスは、ある文化雑誌のインタビューで、クエルダ監督の映画作品をみて羨ましかったかとの質問に対して、こう答えた。「映画『蝶の舌』の撮影時、霧が出たため、蝶が飛ばずに2日間撮影が行えなかったそうです。私がこの話を書いたときには、蝶は毎日飛んでいました。ですから、全く羨ましいとは思いませんでしたよ。」

ペピニョのバル

ペピニョのバル

マジョール広場には、特別の日にしか営業しない古いバルが映画の撮影で使われた。

歴史の教室

スペイン共和制

教師たちは、共和制の光。

  • 第二共和国宣言/1931年憲法: 独裁政権の時代が終わり、1931年4月14日、第二共和国宣言を行い、1931年憲法が制定された。この憲法は、個人や法人の権利と自由を保護したり国家の世俗化を弁護し、人権の認知や擁護の面で著しい進歩を見せた。しかし、新憲法の真の大きな前進は23歳以上の男女普通選挙制度を認めたことであった。それでも、社会の中で宗教の持つ影響力は潜在しており、共和制政権支持派と右翼のカトリック教会支持派との間での隔たりを生んだ。

  •  

  • 改革・変化の2年間: 1931~1933年は共和制の新しい段階のはじまりであり、この時期に基本となる2本の政治方針を打ち出す。国家政教の分離と当時非常に高かったスペイン人の文盲撲滅である。この枠組みで、カトリック宗教はすべての分野、特に教育の分野でその影響力を失い、今度は教師の影響力が大きくなる。彼らは共和制の光とされた。教師たちは、子供たちに科学や芸術、そして文学を教えたが、特に『発展の息』のために基礎知識を固めることに重点を置いた。こうして、6,750の学校が建設され、7,000の教師の雇用が生まれた。彼らの給料は20~40%昇給した。この時期、教師と生徒間の関係も、知識伝達における教師の権威の在り方が変わった。以前の横暴的、体罰や自由や生徒の自立心を抑圧するものから、生徒を批判的また創造的思考を持つ人間として教育するためのものに変わった。

スペイン内戦勃発ですべてが変わる。

教師たちは『共和制ウイルス』の責任者。

『アフリカでは戦争が行われている。』『どうして戦争があるの?』『わからない。スペインの戦争とか神の戦争とか人は言っている』1936年7月18日スペイン内戦が勃発する。新しい教育制度により実現した子供たちの生活の調和や目覚めの瞬間が後退する。緊張が戻り、恐怖が人々の理性を失わせる。アサーニャを筆頭とする左翼共和派と社会労働党の連合が選挙で敗れてから、右翼連合が勢力をのばし、ついに1936年にクーデターが起こる。以前、共和国の旗を翻していた者たちは、今は『rojos(共産主義者、アカ)』として追われ、非難れた。村の広場で、一台のトラックが共和国派の活動家達を劇的な結末へ連れていく間、自分の身を守りたい者たちは、かつての同僚や友人たちに対して『ATEOS!(無神論者)』と大声で叫んだ。

 

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LA LENGUA DE LAS MARIPOSAS MOVIE MAP

マップのルートをたどって映画のロケ地を知ることができます。また、魔法のガリシアと呼ばれる内陸部へご案内いたします。

 

ムービーマップルート情報:

ロケーション:  アジャリス-マセダ地方

距離:     20Km

 

見どころ:  アジャリス市街地、オ・レイショ・エコスペース、シュンケイラ・デ・アンビア市街地、

        ビラル・デ・フローレス巡礼地、アウガス・サンタス巡礼地とフォルゴソ村とエンフェステラ村

 

 

ルート付近の観光資源や観光商品について更なる情報はこちら。http://www.allariz.com/turismo/ 

アジャリス市、上空からの眺め

アジャリス市、上空からの眺め

ホセ・ルイス・クエルダ監督は、映画『蝶の舌』の主要ロケ地にアジャリスを選びました。その理由は、『ガリシアに深く関係しているが、スペインの多くの場所で起こり得る、残念ながら実際に起こった物語を語る上で、アジャリスは完璧なロケーションでした。住民同士が近くに住みお互いをよく知っているからこそ、映画の最後に訪れる難局をより悲痛にまた残酷にしてしまった中規模人口の中心地として代表的な都市だったからです。』

アルノイア川(アジャリス)

アルノイア川(アジャリス)

ブラト風車-民族誌学パーク

ブラト風車-民族誌学パーク

オ・ムイニョ・デ・オ・ブラトは、サン・イシドロ橋の脇にありアジャリス市にいまだ存在する3つの風車のひとつである。1992年に改修され、竣工式が行われた。

アジャリス

アジャリス

アルノイア川に架かる橋

アルノイア川に架かる橋

聖クララの修道院

聖クララの修道院

18世紀中期のバロック様式建築。その内庭回廊は、ガリシアで最も大きく美しいもののひとつである。

マジョール広場とサンティアゴ教会

マジョール広場とサンティアゴ教会

映画の中で何度も登場してくるのがこの広場。教会の入り口に人が集まっているシーンや子供たちが遊んでいるシーンなど、映画の中で何度も登場してくるのがこの広場。サンティアゴ教会がある非常に美しい広場。

アウガス・サンタスの聖マリニャ

アウガス・サンタスの聖マリニャ

アジャリス-マセダ地方を訪れるなら、『魔法のガリシア』と呼ばれる地域にあるアウガス・サンタスの聖マリニャ聖地は。この聖地は1963年に歴史芸術作品として登録されている。歴史・伝統と伝説が混合しており、歴史・芸術・そして景観資源として非常に魅力あるものである。

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