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テクニカルデータ

タイトル:    O apóstolo(使徒)

監督:     フェルナンド・コルティソ

スペイン公開:  2012年

制作会社:   Film Arante A.I.E, Artefacto Producciones S.L

キャスト:  カルロス・ブランコ(ラモン)

     ジェラルディン・チャップリン(ドリンダ)

     マヌエル・マンキニャ (サルスティアノ)

     ホルヘ・サンス (パブロ)

     ルイス・トサル (シャビエル)

     ポール・ナスキー (主席司祭)

     セルソ・ブガジョ(セルソ)

     ショセ・マヌエル・オリベイラ "ピコ"

     (ドン・セサレオ)

     ビクトル・モスケイラ (旅館の主人)

     ペドロ・アロンソ (ペドロ)

     イサベル・ブランコ (イサベル)

     アティラノ・フランコ

     ハコボ・レイ

ジャンル:  アニメーション/アドベンチャー

上映時間:  84分

言語:   ガリシア語、スペイン語、英語、

     マケドニア語

撮影日程:   2009年8月1日~ 2010年4月30日

受賞歴:  2012年マルセイユCine Horizontes

     スペイン映画祭 審査員賞

     2012年ブエノスアイレスExpotoons

     国際アニメーション映画祭作品賞

     2013年ゴヤ賞長編アニメーション賞

     ノミネート

     2013年メストレマテオ 長編作品賞、     美術賞、オリジナル作曲賞、音響賞

     2013年ポルト国際映画祭審査員特別賞

     2013年リスボンアニメ映画祭観客賞、     オリジナル作曲賞

あらすじ

有罪判決を受け牢屋を脱走したばかりの男が数年前に人里離れた村に隠した宝石を取り戻そうとする。しかし、その村で発見したのものは、逃げてきた刑よりさらに重い刑を意味した。ホラーに、ユーモアやファンタジーを交えた物語の中で、陰険な老人たちや不可解な行方不明者、悪霊、不気味な司祭、そしてサンティアゴの主席司祭までもが登場する。

 

 

シャナス、とてもリアルな架空の村

シャナス、とてもリアルな架空の村

映画『使徒』に登場する村は、実際には存在しないものの、フォルゴソ・ド・コウレルにあるビラモル(Vilamor)やエスペランテ(Esperante)、そしてノセダ(Noceda)といった村々をモデルとしている。

Otro gallo cantaría..

Otro gallo cantaría..

コルティソ監督からの撮影秘話。『Bealo(ベアロ)の村で、ジェラルディン・チャップリンやカルロス・ブランコの台詞の録音中、近所の家の鶏が鳴き止みませんでした。録音の邪魔になるので、なんとかして黙らせなくてはいけませんでした。状況を察した鶏の主が、録音に協力するため鶏を殺してかまわないと言ってきましたが、私たちは鶏を殺すよりも鳴き止むまで1時間待つほうを選びました。私たちの映画の撮影中に、動物虐待は行っていません。』

ブドウ棚から森の木へ

ブドウ棚から森の木へ

映画に登場する森の木など木材のものはすべて、ブドウ棚に使用されたブドウの木を使って創造したもの。またブドウの木はアルバリニョのワインで有名なMartín Códax社(マーティン・コダック)から提供された。映画のプロモーターや映画のオフィシャルワインとして積極的に映画『使徒』の制作に協力した。 http://www.martincodax.com/noticia/martin-codax-vino-cine-0

革新的な映画

革新的な映画

この映画は、3次元映像の技術を使ったヨーロッパで初めてのストップモーション・アニメーション。(ストップモーションとは、被写体となるモデルの人形をセットに置き、1コマごとに少しずつ動かしながら撮影する技法。)

長い制作過程

長い制作過程

撮影中、スタッフは19のセットを同時に使いながら撮影した。人形の動きをつけるアニメーター1人につき、1日平均殻2~3秒 映画に登場する13の人物に息を吹き込むために約90個の人形を使って撮影を行いました。

よりリアルな画像を求めて

よりリアルな画像を求めて

登場人物の動きは、声を担当する役者が事前に演じたシーンに基づいています。そうすることで、観客は、映画の最初から人形を見ていることを忘れ、より物語に現実味をだし、物語の筋や背景に集中することができるできます。

ベアロ(ボイロ)のある場所で

ベアロ(ボイロ)のある場所で

コルティソ監督の撮影秘話。『ボイロ市のある農家の家で15日間、俳優たちの声を吹き込む撮影を行いました。撮影シーンにできるだけ真実性をだし、俳優たちが映画のロケ地の雰囲気をつかむためにベアロの村の実際のロケ地で録音を行いました。撮影スタッフと俳優たちは、撮影時間はもちろん朝から晩まで食卓を共にし、クリエイティブで参加型の環境を作り、俳優やスタッフの間で交わされた会話や夜間の議論の中で、それぞれの登場人物が具体化されていくという非常に内容の濃い日々でした。』

俳優そっくりの人形たち

俳優そっくりの人形たち

映画の登場人物の外見は、声を吹き込んだ俳優たちの容貌に似せている。

サンタ・コンパーニャ

サンタ・コンパーニャ

映画のサウンドトラックの作曲者の1人であるシャビエル・フォントは、アルトゥロ・バケロのスタジオでサンタ・コンパニャのテーマ曲を録音し終わり、夜中の12時にルーゴ県のフリオルから戻る途中、住居もない暗い大きな森の真ん中で車のタイヤがパンクしてしまいました。シャビエルは、大急ぎでタイヤを交換して再び車を走らせたものの、後ほど制作チームにあんなに怖い思いをしたことは以前にほとんどないと語った。

サンタ・コンパーニャ

ガリシア、信仰と迷信

サンタ・コンパーニャ

ガリシアにおいては、その重要な社会的特徴として、キリスト教の教義を超え、それ以前の文化や文明にまでその源を遡ることのできる死後の世界への信仰がひじょうに深く根付いている。

ガリシアはまた、深い信仰や迷信にみちた土地である。それらは具体的には儀礼や祭礼、祝宴をつうじて形づくられた豊かな民間伝承としてあらわされている。とはいえ、ガリシアはとりわけ祖先に対する習慣や伝統を重んずる土地でもある。そのことが、サンタ・コンパーニャのような伝統信仰が今日にいたるまでさまざまな形で語られ続けているゆえんである。

サンタ・コンパーニャとは、ガリシアの民間伝承では夜中(午前0時以降)に教区の中をさまよい歩く死者や悪霊の行列のことをいう。その役割は

  • 死期が近い者の魂を要求すること。伝説によると、サンタ・コンパーニャの訪問を受けたものは一年以内に死ぬといわれている。

  • 生者の犯した落度や過ちをとがめること。過ちがとりわけ重いものであれば、それを犯した者はサンタ・コンパーニャの訪問を受け、別の該当者が代わりになるまで行列の先頭に立たされて一緒に歩き回らせられることになる。

  • 行列に出くわした者にその知り合いの死を知らせること。

  • あの世の権威者により科せられた罰を遂行する。

 

伝承によると、サンタ・コンパーニャの対処法は下記のとおりである。

  • サンタ・コンパーニャの通り道から離れ、かれらを見ないようにし、またかれらからも見られないようにする。

  • 円の内側にソロモンの星印か十字架を描き、その円の中に入る。

  • 何かを食べる。

  • 十字架を渡されそうになったら「十字架は持っています」と答え、相手の持っている十字架を渡されないようにする。

  • 祈りを捧げ、サンタ・コンパーニャの声や音を聞かないようにする。

  • うつ伏せになり、サンタ・コンパーニャにまたぎ越されても、じっとして通り過ぎるのを待つ。

  • 行列の死者が差し出すろうそくを決して受け取らないこと。受け取ると行列の一員となってしまう。

  • いざというときには、全速力で走って逃げる。

  • 伝承によると、十字路に建てられている十字架(クルセイロ)の基壇に昇ったり、携帯していた十字架をうまく使いこなすことができたりすると、サンタ・コンパーニャは出会った者の魂を奪い取る力を出せないという。

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O APÓSTOLO MOVIE MAP

シャナスの村のモデルとなったミステリアスな村々を発見しよう。

ムービーマップルート情報

 

ロケーション: フォルゴソ・コウレル市にある村々をめぐるルート
ルートの距離:  27 Km
見どころ: ノセダ、エスペランテ、ビラモル、セセダ、フォルゴソ・ド・コウレル、セオアネ、そしてメイラオスの村。
ルート付近の観光資源や観光商品について更なる情報はこちら。www.serradocourel,es
セセダ(フォルゴソ・ド・コウレル)

セセダ(フォルゴソ・ド・コウレル)

ノセダの村

ノセダの村

フォルゴソ・ド・コウレル

フォルゴソ・ド・コウレル

モレダ(フォルゴソ・ド・コウレル)にあるビジターセンター

モレダ(フォルゴソ・ド・コウレル)にあるビジターセンター

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